院長は現在も慶應義塾大学病院小児科で夜尿外来を担当しており、精査が必要な場合はそちらで検査をすることも可能です。夜尿や、昼間のおもらしなど、ぜひお気軽にご相談ください。
夜尿(おねしょ)は、小学校低学年で10%、学校の宿泊行事も視野に入ってくる10歳でも5%(20人に1人)前後の児童にみられますが、医療機関に相談されていなかったり、せっかく相談しても医療者の知識不足で様子をみましょうと言われてしまったりしている方がほとんどです。
実際、日本の夜尿症患者さん80万人のうち、8万人程度しか治療を行っていません。しかし、放っておくと1年後に治っている子は15%程度です。夜尿外来に定期通院している子に関しては1年後には約50%が治り、夜尿症治療に集中して取り組めた場合には半年後には約70%の方が治っています。子供自身や保護者が夜尿を全然気にしていなければよいと思います。こっそり自信を失っている子もいますし、なかには体の病気が隠れていることもあります。目安としては小1になっても夜尿があるようでしたら、ぜひ一度ご相談いただけたらと思います。
院長は現在も慶應義塾大学病院小児科で便秘外来を担当しており、精査が必要な場合はそちらで検査をすることも可能で、赤ちゃんから思春期まで便秘患者さんの診療経験が豊富です。子どもの便秘や便のおもらしなど、毎日のことですから改善できると生活の質がかなり変わります。受診、診察のあと、治療継続が必要な方も半分程度いますが、その場合でも受診から1か月後には毎日快適に過ごせる状況にできることがほとんどです。ぜひお気軽にご相談ください。
排便を嫌がっているようであれば受診して相談していただいた方がよいと思います。具体的な症状としては、排便が週に3回未満、排便時に痛みがある、肛門周囲やパンツに便がついている、少量の硬い便ばかりでる、泥状や水の様な便、いきんでいるが出ない、便に血がつく、生まれてから自分で便が出せていない、排便に時間がかかるなどです。このようなときは便秘症として治療が必要であったり、何らかの病気が原因であったりするかもしれないので、病院を受診した方がよいでしょう。
毎日楽しく笑顔で過ごすためです。便秘の治療がうまくいったお子さんたちを見ていると、それまで日常的に存在した便秘症状がなくなり、排便自体もつらく時間のかかるものから短時間ですっきりするものにかわり、日々の生活の質が大きく改善されていると感じます。
子ども全体で1割程度、小学生では2割程度と報告されており、めずらしくはありません。保護者にとって1人目のお子さんの時など、相談した方がよい状況なのか判断が難しいことも多いです。たまたま預かった祖父母に促されて来院される方や、保育園の先生から園医にというように保護者以外からの指摘で小児科医に相談があることもあります。
2~4歳のトイレトレーニングのタイミング、母乳から人工乳に変えたとき、離乳食を始めたとき、集団生活を始めたとき、などがなりやすい時期といえます。
バナナの硬さが理想的です。それよりも少し硬く表面にひび割れが入る程度、逆に少し柔らかく半固形状程度までが許容範囲といえます。
小児科や小児外科になりますが、救急受診でその場限りの対応をしているだけでは治らず、子どもはつらいままです。継続的に診療してくれるところに受診するようにしましょう。
便の硬さや頻度の排便日誌への記録、生活習慣の見直し、内服や座薬、浣腸など薬剤の使用などを行うことがあります。
花粉症、食物アレルギーをはじめ、喘息、湿疹やアトピー性皮膚炎といったアレルギー関連の疾患が増えています。アレルギー診療に関する最新の考え方は日々進化しているのでそれを取り入れることも大切ですが、同時に、基本的な内服や吸入や軟膏など、日常生活の中へどう組み込んでいくかご家族との相談も大変大切です。当院では、ご家族が安心して、そして無理なく対応できるように、きめ細やかな相談を行います。ちょっとした疑問や不安もお気軽にご相談ください。